【コンサル転職に必須】フェルミ推定のコツ

コンサルタントになるために、避けて通れなくまた最重要視されるのがケース面接です。

今回はケース面接の内、必ず問われるフェルミ推定について、実体験も踏まえてどのように対策をしていけばよいのか記載していきます

そもそもケース面接って?

よくGoogleの面接で問われる質問は変わっているだとか、言われていますがGoogleはその質問によってGoogleにとってほしい人材の能力を測っています

コンサルティングファームも同様で、ケース面接を通して「仮説をたてることができるか」「ロジカルに解決案を策定できるか」の2点の能力を測っています

ケース面接の種類

ケース面接で問われる問題は大きく分けて3種類です。

・フェルミ推定
・出題型ケース
・フリーケース

最初のフェルミ推定では主に「仮説をたてることができるか」を問われて、出題型ケースとフリーケースでは「ロジカルに解決案を策定できるか」を問われています。それではそれぞれどのような対策を実施すればよいのか説明していきます

フェルミ推定対策

フェルミ推定とは

フェルミ推定の起源は、ノーベル物理学賞を受賞した物理学者のエンリコ=フェルミがわざわざ精確に計算するまでもない数などを問われた問題に対して、概算したときの思考法とされています

フェルミ推定の方法

大まかな推定方法は下記のステップになります

STEP(1)求めたいものを因数分解する
STEP(2)分解された因数にもっともらしそうな数字をあてはめる
STEP(3)計算し、妥当性を検証する

実際に面接で出された問題

ステップだけ書かれてもわからないと思いますので実際に私がローランドベルガーで問われた問題を例に説明していきます

<問題>
新宿駅(ご存知ない方は、近くの繁華街の駅を想像してください)のホームにあるキヨスクの1日の売上はいくらか

解答例-STEP1

STEP-1は「求めたいものを因数分解する」
今回は売上を分解して考えます。

売上=顧客単価×顧客数

分解するときのTipsとしてはもっともらしい数字を当てはめられるかです。まず「顧客単価」について考えると、キヨスクで1回に買う金額はだいたい想像できそうです。次に顧客数について考えてみると、キヨスクの1日の顧客数はなかなか想像できそうにありません。そこでさらに分解します

売上=顧客単価×顧客数
=顧客単価×ホームの利用者×キヨスク利用率
=顧客単価×1日の電車の乗客者×ホーム利用率×キヨスク利用率
=顧客単価×1本あたりの電車の乗客者×1日あたりの電車の本数
×ホーム利用率×キヨスク利用率
  =顧客単価×1本あたりの電車の乗客者×1日の営業時間
  ×電車の時間間隔×ホーム利用率×キヨスク利用率

といった具合に最終的な因子にだいだいの数字を入れることが出来そうだと思えるくらいまで分解しましょう

解答例-STEP2

STEP-2は「分解された因数にもっともらしそうな数字をあてはめる」

先ほどの因子それぞれに数字をいれていきます。

顧客単価:300円(飲み物1本とスナックを買う程度が妥当だろう)
1本あたりの電車の乗客:300人程度(1車両30人くらいで10車両分)
1日の営業時間:20時間(始発が5時くらいで、終電が1時くらい)
電車の時間間隔:1時間に12本(5分に1本くらい)
ホーム利用率:20%(路線上に30駅くらいあって、大きな駅だからこのくらいか)
キヨスク利用率:5%(駅の利用20回に1回くらいはキヨスクによるか)

()書きの中のようなある程度常識的に考えてあっていそうな数字をいれこみましょう。

解答例-STEP3

STEP-3は「計算し妥当性を検証する」

計算してみましょう。

売上=顧客単価×1本あたりの電車の乗客者×1日の営業時間
×電車の時間間隔×電車の降車率×キヨスク利用率
=300円/人×300人/本×20時間×12本/時間×20%×5%
=216,000円

妥当性の検証としては、スターバックスの1店舗あたりの売上がだいたい20~50万円くらいといわれています
少し売れすぎな気がしますが、おそらくキヨスクの利用率を少し高めに設定してすぎてしまったかもしれません

フェルミ推定に必要なスキルと練習方法

必要なスキル

以下の2つのスキルを重点的に鍛えてください

スピード

面接において問題を解く時間はあまり与えられません。長くて15分、短くて5分程度です。できるだけ早く解けるようにしてください
とくに慣れないうちはSTEP1の因数分解に時間がかかるので、同じ問題でも複数の切り口で考えるように練習してください

妥当性の検証

最終的な解答は精確である必要はないですが、的外れすぎては推定した意味がありません。解答が妥当であるかの検証方法を持っておきましょう
(今回の場合だと、スターバックスの売上)

練習方法

とにかく多くの問題を解くしかないです。習うより慣れろです。
一応私が実践した方法について紹介します

1.本の問題を解く(初期はしょうがないが、できれば因数分解の切り口は複数)
2.本の解答を読む
3.自分の解答と本の解答につこっみといれまくる
4.自分で問題を作成し解く(例えば、社食の売上いくらだろうかなど)

とくに3を実施している方は少ないかもしれませんが、面接ではフェルミ推定の後に必ず説明を求められ、その内容にいちゃもんがつきます
その対策にもなるので実施することを強くすすめます

コツをつかむまでは解答がついている本を参考に問題を解くことを推奨します。超定番ですが、以下の本がオススメですのでお持ちでない方は購入を勧めます

<とりあえず、コンサル目指すなら下記の3点セット>

東大ケーススタディ研究会 3冊セット

<最近出版されたBCGご出身の方が書いた、フェルミ推定の本。オススメです>

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ケース面接でのTips

あまりインターネットにはコツが載っていないので、面接を受けてみて実施した方がよい思ったことを紹介します

数字を記憶しておく

フェルミ推定の本質とはずれてしまうのですが、面接をスムーズにいかせるためにいろいろな数字を覚えておくとよいでしょう。
数字を覚えていると、妥当な数字を入れ込む際に、因数分解の数を減らすことが出来スピードがあがったり、検証作業に役立ちます

例としては、「日本の人口」「日本の面積」「日本の1社あたりの平均従業員数」「東京都の人口」「東京都の面積」「東京から大阪までの距離」などです。こんなのなんの役に立つのかと思うかもしれませんが、フェルミ推定問題を解いていくとわかります

計算式を残しておく

面接では計算したあとにどのように計算したのかを尋ねられます。ファームや面接官によって様々ですが、ホワイトボードを使用したり自身のノートを使用したりしますが、必ずどのように分解したのかわかるように残しておきましょう

可視化して説明した方が圧倒的に相手の理解が深まりますし、数字の妥当性などのディスカッションになった際に役立ちます

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